人工肛門!パウチが離せない完全無穴。直腸がんからストーマへ。

直腸がんと人工肛門(ストーマ) 、前立腺がんとの関係は?

直腸がんと人工肛門(ストーマ) 、前立腺がんとの関係は?

久しぶりのストーマ日記です。
これは日記と言うより年記みたいなものですね(笑)。
人工肛門(ストーマ)になってから、今月で5年経過しました。

あっという間の5年ですが、この間にこのブログにも
10万人以上の方が訪問、閲覧してくれました。

管理人(完全無穴)も後期高齢者2年目を迎えることになり
3月の腹部エコー、大腸の内視鏡検査を済ませると
一応これで「転移なし・完治」ということだ、と前々から主治医に言われています。
もちろん次回3月の検査を受けて結果が出てからではありますが・・・
自分では今のところ検査は問題なく合格だと思っています。
過去、年に一度の検査で、毎回異常なしが続いているからです。

ただ、この5年間、直腸がんによる転移などは認められなかったものの
2年前には前立腺がんを告知され、現在治療中ではあります。

4年前から眼圧が(両眼ともに数値が30ありました)高く
点眼液で眼圧を下げてきたのですがなかなか下がらず
昨12月には左目はレーザー治療を行い(現在の数値は15)
視野検査でも症状が進んでいるため、
このまま眼圧が下がらなければ近々手術をするように言われています。
つまり緑内障な訳ですが、目は緑内障で失明すると回復は無しですし。

高齢のため、身体のあらゆる部品が耐用年数を超えており
養生を余儀なくされています。

前置きが長くなりましたが、先日、ブログの読者様から
前立腺がん(PSA値)が高いのだが・・・との相談がありました。

前立腺

人工肛門(ストーマ) で、前立腺がん(PSA値が高い)

このタイトルにしたのは、少なくとも私と同様に
【人工肛門で前立腺がん】で悩まれている人が
他にもいるのではないだろうか?
そう感じたため、私と相談者のやりとりをシェアすれば
お役に立てるかもしれないと考え以下に掲載いたします。
直腸がんと人工肛門(ストーマ) 、前立腺がんとの関係は
あるのか無いのかは不明ですが、少なくとも「完全無穴」と
下記のAさんは人工肛門で前立腺の悩みを抱えています。
上の図のように前立腺は直腸と至近な位置にあるため
その関係が、悩ましいのではないでしょうか。

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人工肛門(ストーマ) で、前立腺がん(PSA値が高い)

Aさん=60代の男性、ストーマー歴(17年)在住地(関西)
完全無穴=70代男性、直腸がん、ストーマー歴(5年)在住地(関東)

【Aさんからの質問】

数年前にも問い合わせさせていただきました。
私はストーマーになって約17年が経過します。

ご相談したいのは、PSA値の件です。ここ4〜5年は6前後でしたが、
昨年の人間ドックで8.5になり、専門病院で検査するように言われました。
調べるとその病院では数値は7.5でした。

人工肛門なので、生検をするのか迷っています。
完全無穴さんは生検をされたのでしょうか。

まだ、精力もありますのでホルモン注射は避けたいのですが・・・・。

ご指導よろしくお願いします。(A)

【完全無穴】 よりAさんへ

ストーマ歴17年はボクの大先輩です。
ボクはこの2月で丸5年です。
今回、2017年2月の検査で異常がなければ人工肛門手術は成功ということらしいです。
ご存知とは思いますが、5年間が転移なしの目処になるようです。

Aさんからは平成26年4月にHPからお問い合わせいただいていますが
当時、PSAは10前後と書かれていたようです・・・
そして今回、7.5〜8.5でということですね・・・

最初におことわりしておきますが当方は
この3月に76歳になる後期高齢者です。
お話しできるのは「私の場合」についてだけです。
自身の経験を元にした意見なので・・・。
その点、ご了承ください。

さて、2年でPSA値・10が7〜8になったということは喜ばしい?
事ではないでしょうか。

私の場合、4年前には7〜8で、その後2年間でPSA値15になりました。
この間、4ヶ月おきに血液検査で数値を見ていたのですが
1昨年の夏、12だった数値が急に15まで上がりました。

この時、初めて医師がホルモン注射に踏み切ろうと決断されました。
この「15」のせいで前立腺癌が急にどうのこうのという症状は出ないし
体の機能には影響はない。・・・しかし

あなたは、人工肛門なので生検ができない。
生検にはリスクが伴う。
但し、あなたの「15」は転移の可能性がある数値である。
前立腺がんの転移は比較的早期に骨に転移する場合があり厄介である。
   ↓
いよいよ、ホルモン注射でがんを抑えよう!
(❇︎これは当初から観察後の措置として数値が上がったら注射で抑えると言われていた)

そして3ヶ月に一度リュープリンを注射することになりました。
効果絶大で現在の数値は0.1とか2まで下がりました。

現在も3ヶ月毎に注射をしています。
   ↓
2年間続けた結果の副作用は・・・
太る・筋肉の劣化・骨の劣化・まったく勃たなくなる
などなどですが、これって太る以外は老化の特徴でもあります。

Aさん、病院や医者、患者の健康状態と年齢など
客観的に考慮する部分は多くありますが
ボクはこう思います。(医学的根拠でなく経験)

担当医に3ヶ月に一度づつPSA値を計測していただく。
多少の上がり下がりに注視しながら
PSA値が13〜15へ上がる傾向が出たら
その時になってからリュープリン注射に踏み切る。
この際、年齢と余命も考慮計算する。

少なくともボクの68歳時は元気でした。
71歳の手術時も元気でした。
他の人より性欲も旺盛だったと思います。
リュープリンを打つまでは^^

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・・・エピソード・・・
(人工肛門手術時、この手術には細心の注意が必要
前立腺周りには複雑な神経や血管もあり
不能になる場合もしばしばあり、と当時聞いていた。
↑ 完全無欠はこれを人一倍気にしていました。
手術前、主治医に丁寧に行うよう懇願し
しかも「勃つ事を確認するまで退院しない!」と宣言
異例?の無理なお願いをしました。

人工肛門手術は普通、1週間程度で退院します。
ボクは1ヶ月入院し、風呂で看護師さんと兆候を確認し
「先生OKでした。ありがとう」と挨拶して退院しました。

朝晩の見回り医師たちがこの長期入院を不思議がっていました(笑)
つまり70歳でも健康には自信もあったのですが
人生初の入院、手術ということで自己中になっていたようです。
先生とは年に一度お会いするのですが
当然リュープリンの事も知っており、
診察時には、どうですか、と意味深なお顔をされます。

・・・・

Aさん、余計なことばかり書きましたが
リュープリンは効きます。天皇陛下をはじめ
多くの人がこのホルモン剤で前立腺がんを押さえているそうです。

しかし向後の事を考え、注射は慎重になさってください。

60代なら、まだまだ若い!
政府も高齢者年齢を70歳以上に引き上げようと検討中です。
完全無欠のように76歳にもなると仲間も少しずつ消えていきます。
あっちが悪い、こっちが悪いとボヤき
酒席での話題も病気の話ばかりで面白くありません。

どうか早まって、男(気力)を無くさないで頑張ってください。
ではまた、よかったら連絡ください。

【Aさんのコメント】

 さっそくご返信ありがとうございました。
見ず知らずの完全無穴さんからの親身なるご指導、不覚にも涙が出てしまいました。

大いに参考にさせていただきます。
ご指示のようにしばらく経過観察していこうと思います。

ただ、こちらの医師は人口肛門でも生検は可能と言っていました。
会陰部から針を突き刺し組織を取り出し、判定するとのことでした。
その医師もそれを行うかどうかを迷っているようです。

完全無穴さんが言われる人口肛門の生検のリスクとは
複雑な組織や血管を損傷し不能になるというリスクをいってあるのでしょうか。
その辺のところが理解できれば生検するかを判断したいと思います。

ストマーだけは先輩の(A)より感謝をこめて。

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【完全無穴】 よりAさんへ

参考にしていただけて
ありがとうございます。

定期的にPSA値の検査というのが先ずは最善方法だと思います。
一度リュープリンを始めるとやめられないからです。

止めた場合、再発時に次の手がないそうです。(と医者が言います)
ボクも0.なんぼという底数値だから、もう止めたいと言ってるんですが・・・
あとは余命とのバランスです。実は最近は止める時期も検討中です。

生検の件は高度な技術と経験実績、やはりやってみなければわからないというリスクです。
つまり肛門がある方でもリスクがあるとも言えます。
しかも栗大の前立腺中のどこにあるかわからないので1箇所2箇所では白ということもあり
数十箇所調べなければわからないとか・・・
おっしゃるように針であっちこっちの細胞を取って検査というのが
リンパ・血管による転移、刺激による活性化など目に見えない悪影響があり
尚、数値が5〜10では生検でもがん細胞が発見されない場合もあるとのこと。

医療は日々進化しています。
手術や診察にはセカンドオピニオンも
積極的に活用したほうがいいと、従兄弟の医者も言っていました。
では、どうか御身お大事にしてください。

【Aさんからのコメント】

貴重なアドバイスありがとうございました。
又、迷ったときには相談させてください。
ありがとうございました。(A)

完全無穴】 最近の感想

先日友人の絵の展覧会へ行くと
いまや仲間は皆高齢者です。
またも人工肛門や前立腺の病気の話が出ました。

その友人の一人が昨年の暮れに前立腺がん手術。
「前立腺がんも今は簡単にできるようになった」という事でした。

理由は、前立腺がん手術もロボット手術「ダヴィンチ」だった。
彼は人工肛門でもなく肛門も健在ですが、
昔の手術では前立腺がんも生検も肛門からでした。

しかしダヴィンチなら、お腹に穴を5個開けるだけ。
モニターを見ながらロボットアームで行うため
他の臓器を損傷する比率も少なく
手術時間も短く苦痛もほぼ無い。
PSA数値は8だったが術後半年、いまは順調、経過も問題なし。と。

そんな話を聞きまた。
再び医学の進歩に感謝です。
完全無欠はこう思います。

病気だと思ったら最新設備の病院へ!
病院でも気になることがあったら進んでセカンドオピニオン!
医学は実に早く進んでいきます。

2017・・・今年も皆様の健康を祈願して
ストーマ日記ならぬ今年最初の年記・・・でした。

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